■歯ぎしりの治療に有効な「ナイトガード」
みなさん、こんにちは。
むし歯や歯周病、顎関節症といったお口周りの病気は、口腔衛生状態の不良だけが原因となるわけではありません。かみ合わせの異常に加え、歯ぎしりや食いしばりなどの口腔習癖で誘発されることも少なくないのです。そういったケースでは「ナイトガード」と呼ばれる装置で、症状を改善することがあります。
▼ナイトガードとは?
ナイトガードとは、その名の通りや夜間に装着するマウスピースで、歯や顎の関節を守るために使われます。マウスガードのような市販されているマウスピースとは異なり、患者さんそれぞれの症状に応じた形に製作します。また、外からの衝撃から歯を守るマウスガードとは、装着する目的も大きく異なります。ナイトガードは、歯と歯が擦れ合ったり、顎に過剰な負担がかかったりするのを防ぐ目的で装着するからです。
▼歯ぎしりによる悪影響を軽減
眠っている間に歯ぎしりをする習慣がある人は、歯と歯が擦れ合うことで、徐々に摩耗していきます。歯の噛む部分である「咬合面(こうごうめん)」が平たんになることから、歯医者さんであれば一目で見極めることができます。
そんな歯ぎしりが継続すると、エナメル質がすり減り、象牙質が露出することで、知覚過敏の症状が現れてきます。ナイトガードを装着すれば、少なくとも夜間の歯の摩耗は抑えることができるので、ブラキシズムの治療としては有用です。上手くいけば、歯ぎしりなどの習癖も改善していきます。
▼歯周病や顎関節症の予防にもつながる?
ナイトガードによって夜間の歯ぎしりによる悪影響が排除されると、歯茎や顎の骨にかかる負担が軽減されます。その結果、歯周病の発症や増悪を防ぐことが可能となります。さらに、顎関節にも過剰な負担がかからなくなることから、顎関節症の予防にもつながります。
▼まとめ
このように、歯や歯周組織、顎の関節にまで悪影響を及ぼす歯ぎしりは、ナイトガードによって改善することができます。夜間の歯ぎしりや歯の摩耗、顎関節症の症状にお悩みの方は、お気軽に当院までご相談ください。まずは精密に検査いたします。