こんにちは
関原デンタルオフィスです
今週は唾液のことについて解説していきたいと思います!
突然ですが、
唾液は無色透明で
単なる“水分”と捉えられがちです。
実際は唾液ほど
さまざまな作用を持った液体は存在していないといえるほど
その働きは多岐にわたります。
今回はそんな唾液が役割と働きについて
詳しく解説をします。
唾液が持つ働き
①自浄作用
お口の中に残った食べカスや細菌、真菌などを
水分によって洗い流します。
この作用はお口の衛生環境を良好に保つ上で
欠かすことができません。
②潤滑作用
唾液にはさらさらとした成分だけでなく、
ネバネバとした成分も含まれています。
そうした粘着性の高い成分は
食べ物の“ぬれ”を良くし、
飲み込みやすくしてくれます。
食塊を形成する際にも役立つため
誤嚥(ごえん)も起こりにくくなることでしょう。
③消化作用
食べ物を消化する「消化管」は、
胃や腸だけを指すのではありません。
実は口腔も消化管のひとつとして考えられているのです。
現に唾液には、食べ物を消化する
アミラーゼという酵素が含まれており、
お米やパスタ、パンなどを構成するデンプンを
細かく分解することができます。
つまり消化はお口の中から始まっているのです。
④抗菌作用・殺菌作用
虫歯菌や歯周病菌、真菌(カビ)などを
排除する上で役立ちます。
⑤緩衝作用
私たちのお口の中は
中性付近を維持することで健康状態も保ちやすくなります。
とくに口内のpHが酸性に傾くと、
歯が溶けやすくなるため、
中性へと戻す緩衝作用は
唾液に備わった重要な機能のひとつといえます。
⑥歯の再石灰化作用
唾液には酸で溶かされた歯質を元に戻す再石灰化作用も期待できます。
酸によって歯が溶ける現象を「脱灰(だっかい)」、
元に戻る現象を「再石灰化」と呼び、
唾液は後者の機能を担っています。
唾液が正常に分泌されることで
虫歯の発生や進行を抑えることができるのです。
まとめ
今回は唾液の役割と働きについて解説していきました!
唾液は食べ物を飲み込みやすくするだけでなく
消化を助け、歯の修復にも役立ちます。
それだけに唾液が正常に分泌されていることは、
お口の健康の維持において極めて重要といえます。
次回は唾液の成分について
詳しく解説します!