こんにちは
関原デンタルオフィスです
私たちの身体から出てくる液体には
必ず大元となる組織・器官が存在しています。
汗なら汗腺(かんせん)、
涙なら「涙腺(るいせん)」がありますよね。
今回のテーマである唾液には、
「唾液腺(だえきせん)」という比較的大きな組織が
口腔の周りに分布しているのです。
ここではそんな唾液腺の種類や位置について
わかりやすく解説をします。
唾液腺の種類
ヒトの唾液腺は
大唾液腺と小唾液腺の2つに大きく分けることができます。
【大唾液腺】
その名の通り大きな唾液腺で、
口腔の周りに
「耳下腺(じかせん)」
「顎下腺(がっかせん)」
「舌下腺(ぜっかせん)」
の3種類が存在しています。
🦷最も大きい「耳下腺」🦷
耳の前あたりに存在している唾液腺で、
3つの中で最も大きいです。
食事をしている時にたくさんの唾液を分泌し、
安静時にはほとんど活動していません。
さらさらとした水っぽい唾液を分泌するのが特徴です。
🦷安静時に働いている「顎下腺」🦷
顎の下にある顎下腺は
安静にしている時に唾液を分泌しています。
食事の際にも活動し、
ムチンや酵素、抗体などを多く含んだ
ネバネバの唾液を産生するのが主な特徴です。
🦷最も小さい「舌下腺」🦷
舌のすぐ下に存在している舌下腺は、
唾液腺の中で最も小さいです。
さらさらとネバネバのちょうど中間くらいの正常の唾液を産生して、分泌します。
【小唾液腺】
小唾液腺には
口唇腺(こうしんせん)
頬腺(きょうせん)
口蓋腺(こうがいぜん)
臼歯腺(きゅうしせん)
舌腺(ぜっせん)などの種類があります。
すべて大唾液腺よりもサイズが小さく、
分泌する唾液量も少ないです。
それぞれ名前の通りの場所に分布しています。
小唾液腺は基本的に大唾液腺の補佐のような役割を果たしています。
まとめ
今回は唾液を分泌する組織・器官である唾液腺について解説しました。
唾液腺には3つの大唾液腺と複数の小唾液腺があり、
分泌される唾液の性状や活動のタイミングが少しずつ異なっています。
唾液腺の名称からも分かる通り、
私たちのお口の周りには
ほぼすべての組織に唾液腺が存在しているのです。
そんな唾液腺についてもっと詳しく知りたいという方は
いつでもお気軽に当院までご相談ください。
次回は『唾液が少ないとどのようなリスクが生じるのか』
についてご説明します。