こんにちは
関原デンタルオフィスです。
歯周病は虫歯と並ぶ「お口の2大疾患」ですが、少し特殊な面があります。
とくに間接的な原因となる「リスクファクター」には十分な注意が必要です。
今月はそんな歯周病とリスクファクターをテーマとして、
この病気の危険性についてわかりやすく解説します。
歯周病の症状について
◎軽度の歯周病(歯肉炎)
歯周病は、歯茎の腫れや出血が認められる病気です。
本来はコーラルピンクというきれいなピンク色をした歯茎が赤く腫れ、
ブラッシングの時に血が出るようになります。
これは歯の周りに歯垢や歯石がたまって、
歯周病菌が繁殖しているからです。
つまり、細菌による炎症反応が歯周病の症状の実態といえるのです。
◎重度の歯周病(歯周炎)
歯周病を放置していると、歯茎や顎の骨が下がっていきます。
細菌による炎症反応が広がることで、
歯の周りの組織の破壊が進んでいる証拠です。
歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなる
歯がグラグラ動くようになる、食べ物を噛みにくくなるといった症状も、
歯茎や顎の骨が溶けていくことで生じます。
歯周組織が歯を支え切れなくなると
歯の脱落を招いたり、抜歯を余儀なくされたりするのが歯周病なのです。
歯周病の原因
歯周病は、細菌に感染することで発症する病気です。
歯垢や歯石を住処として、P.g菌に代表される歯周病菌が繁殖し
歯茎に炎症をもたらします。
虫歯と同様、細菌感染症の一種なのですが
歯に直接ダメージを与えるのではなく
それを支えている組織を破壊していくのが大きな特徴といえます。
そのため虫歯とはリスクファクター(危険因子)が大きく異なる点に注意が必要です。
虫歯よりも内科的な要因が強く、全身の病気との関わりがあることも広く知られていますよね。
*歯周病の原因については「歯肉炎と歯周炎の違い」をご覧ください。
まとめ
今回は、歯周病の症状と原因について解説しました。
歯周病は細菌によって歯茎に炎症が起こり、顎の骨が破壊されていく病気です。
お口の中が不衛生になることが発端となりますが、
喫煙やストレス、糖尿病などがリスクファクターとして挙げられます。
次回からはそうした歯周病のリスクファクターに焦点を当てて
さらに詳しく解説していきます。