こんにちは
関原デンタルオフィスです。
今日は親知らずの抜き方について、実際の症例を紹介していきたい思います。
患者さんには写真使用の許可を頂いております!
患者さんは左下の奥歯の歯茎が腫れて痛いということで来院されました。
歯茎の腫れの原因としては、親知らずの周囲に食べカスや細菌が入った影響で
歯茎が腫れて痛みを起こしていることがわかりました。
診断としては「水平埋伏智歯の周囲炎」となります。
上の親知らずも落ちてきて、下の歯茎を噛んでいることがわかりました。
患者さんに原因を伝えご相談したところ、
治療方針として下の親知らずと上の親知らずを抜歯することになりました。
親知らず抜歯の流れ
1.神経の位置をレントゲン・CT確認
まずはレントゲン撮影行います。
当院では3次元的に神経の位置、また親知らずの根の状態を確認する為CT撮影を行います。
事前に親知らずの状態を把握する事で、
抜歯の安全性を確保することができます。
神経麻痺のリスクがある場合、
高次医療機関を紹介させて頂きます。
2.表面麻酔・麻酔
抜く時に痛みがない様麻酔を行います。
3.歯肉を切開
歯を抜きやすくするために、被ってる歯肉をメスで切開します。
4.骨切削
歯を覆っている周囲の骨を削ります。
歯の位置が深い程、骨を削る量が増えます。
5.分割・抜歯
横向きに生えてる親知らずは歯冠(しかん)と言われる頭の部分が引っかかっている為
抜けないので、分割していきます。
分割をする事で歯冠(しかん)と歯根に分け抜いていきます。
今回は下の親知らずの位置が深かった為、歯冠切断後に頭が全部取れてるかどうか
レントゲンを撮らせてもらいました。
残った歯根を抜きます。
6不良肉芽除去
周りに残っている腐敗物や炎症を起こしている歯茎を除去します。
7.洗浄・縫合
抜歯をした穴をよく洗ったあと歯肉を元に戻し縫合します。
出血を止める為ガーゼで圧迫止血を行います。
8.翌日の消毒
翌日に出血や感染がないかを確認し、消毒を行います。
9.1週間後に糸を取る
抜歯から1週間ほどが経過すると、親知らずを抜いた部分の傷口が塞がってくるため、
糸を取る処置を行います。
その後、傷口が完全にふさがり、削除した骨も徐々に回復します。
この患者さんは右側を一年前に抜歯を行い
一年後のレントゲン画像から骨の添加が認められます。
骨切除の戻りは若いうちの抜歯をおすすめします。
親知らずがでてきて気になってる方は是非ご相談ください!