こんにちは
関原デンタルオフィスです。
2023年1月にフッ素の推奨濃度が改訂されたことを受けて、
フッ素への関心が再び高まっています。
とくに今回の改定では、子供のフッ素濃度推奨量に大きな変化が見られたこともあり、
安全性に不安を感じている方もいらっしゃるようですね。
今回はそんなフッ素の役割と安全性について、わかりやすく解説をします。
そもそもフッ素の役割とは?
フッ素には、虫歯を予防する役割が期待できます。
それはフッ素に
「歯の再石灰化作用の促進」
「フルオロアパタイトの形成」
という2つの効果があるからです。
飲み物や食べ物に含まれる酸は、
歯質を溶かす脱灰(だっかい)という現象を引き起こしますが、
フッ素が歯の周りにあることで、再石灰化という修復作用が促進されます。
その際、フッ素が歯の内部に入り込むと
「フルオロアパタイト」
という特別な構造に作り変えられることから、
酸への抵抗力が高まるのです。
歯磨き粉に入ったフッ素はこの2つの作用によって、
私たちの歯を虫歯菌から守ってくれます。
フッ素は安全?子供に使っても大丈夫?
今回の改定で、0~14歳までの子供へのフッ素推奨濃度が大きく上昇しました。
とくに6歳以降は「大人と同じ濃度のフッ素を積極的に使っていきましょう」という
考え方に変わった点が目を引きます。
つまりそれは、フッ素を歯磨き粉で応用することの安全性を
日本小児歯科学会や日本口腔衛生学会などが保証したことを意味するのです。
もちろん、フッ素入り歯磨き粉を大量に飲み込むようなことがあったら
問題となりますが、適切な方法で使用している上で
健康被害が生じるリスクは限りなくゼロに近いといえます。
また、今回ご紹介したフッ素推奨濃度というのは、
あくまで「推奨量」であるため、
不安がある場合はそれより低い濃度の歯磨き粉を使っても何ら問題はありません。
例えば、お子さまがぶくぶくうがいをきちんとできなかったり、
歯磨き粉を飲む癖があったりする場合は、
低濃度のフッ素が配合された歯磨き粉を引き続き使用しましょう。
フッ素の推奨量についてはこちら
まとめ
今回は、フッ素の役割と安全性について、解説しました。
子供のフッ素推奨濃度の改定を受けて、
これからどんな歯磨き粉を使ったら良いのか迷っているという方は、
いつでもお気軽に当院までご相談ください。
お子さまお一人おひとりに最善といえる歯磨き粉の種類や歯磨き方法を提案させていただきます。