こんにちは
関原デンタルオフィスです。
これまでは子供の歯周病の種類や特徴についてお伝えしてきましたが、
今回は治療法を解説します。
子供の歯周病も適切な治療を受けることで治せます。
歯垢・歯石の除去が基本
子供の歯周病も大人と同様、歯垢と歯石を取り除くことが基本となります。
歯周病は細菌感染症の一種なので、
原因となる細菌の数が減れば自ずと症状も改善されていくからです。
歯周病治療の中でもとくに重要なのが歯石取りです。
歯石は、歯垢が石灰化を受けて石のように硬くなった汚れであり、
歯ブラシによるブラッシングでは取り除けません。
歯科医師や歯科衛生士といった専門家によるスケーリング(歯石取り)でなければ、
安全に除去できないのです。
歯垢は通常のクリーニングで取り除きます。
正しい歯磨き方法を身に付ける
歯周病治療では、必ずブラッシング指導も実施されます。
歯医者さんで歯垢や歯石をきれいに取ってもらっても、
自宅でのケアが不十分だとまたすぐに汚れがたまってしまいます。
それだといつまで経っても歯周病は治りません。
口腔ケアの専門家である歯科衛生士から、
正しい歯磨きの方法を学び、それを毎日のケアで実践していくことが必須となります。
薬剤による治療
子供の歯周病の症状によっては、
抗菌薬を用いた治療を行う場合もあります。
歯垢や歯石が主な原因となりにくい侵襲性歯周炎などは、
薬剤によって得られる治療効果が比較的高いといえます。
ただし、歯周病は薬だけで治せる病気ではないため、
軟膏の塗布や抗菌薬の服用は補助的な処置にとどまります。
まとめ
今回は、子供の歯周病の治療法について解説しました。
子供の歯周病の治療法も基本的には大人と変わりません。
歯垢や歯石を取り除いて、歯周病菌の数を減らしていきます。
萌出性歯肉炎や思春期性歯肉炎は、
ある時期を超えるとそのリスクが大きく減少するため、
基本治療を行いながら経過を見ていくこともあります。
次回は、子供の歯周病の予防法について解説します。