根管治療
マイクロスコープを利用した高度根管治療
根管治療とは?
根管治療とは、
虫歯などにより細菌感染した歯髄を取り除き、
炎症を起こしてしまった根管内をお掃除する事です。
根の治療は見えにくい部分なので
患者さんにはとてもわかりづらいですが、
根管治療は歯の寿命に大きく影響を与えます。
また、ドクターの技術差が特にでる治療です。
大切な歯を長持ちさせるためには
根管治療はとても大切な治療なのです。
根の治療が不十分だと後々に腫れ、
痛みが出てしまい、再治療することになります。
日本の根管治療の成功率は60%弱とも言われています。
根管治療の4割近くが再治療になっているという現実があります。
こんな症状があれば、根管治療が必要な可能性が高い
・ 虫歯によって激しく歯が痛む
・ 噛んだ時にズキッと痛む
・ 歯茎に白いできもの、歯茎が腫れる、歯茎を押すと痛む
・ 冷たいものや熱いものを口にすると痛む
こうした症状は、虫歯が進行して神経の近くまできているときに起こります。
もし神経まで達してしまっていた場合、
根管治療をせずに放置すると抜歯せざるをえない状況になることもあります。
上記のような痛みや違和感がある方は、ぜひ当院までお気軽にご相談下さい。
万が一虫歯が神経まで達してしまっていても、万全の体制で治療できます。
「歯を残す」ための精密根管治療
特徴1…マイクロスコープ精密治療
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)とは、視野を拡大する機器です。
根管治療においては、
どれだけしっかりと問題部位を目で確認できるかが成功の成否を分けますので、
成功率を上げるためには絶対に欠かすことができない機材になります。
「肉眼の視野」と「マイクロスコープの視野」の比較
治療の精度が異なることが非常に良くわかると思います。
根管治療においては「見える」「見えない」というのは、
治療を成功させるためには非常に重要なポイントであり、大きな違いとなります。
特徴2…徹底した精密検査・カウンセリング
精密検査…最新歯科用CT
歯科用CTの導入により精度の高い診断、治療が行えます。
CTでは従来のレントゲンでは分からなかった顎の骨の立体的な形態や、
歯と神経の位置関係、さらに骨の密度の診査にも利用できます。
歯根の中の神経、血管は従来のレントゲンでは把握できないような
複雑な形態をしていることがほとんどです。
CTでは神経、血管のうねり方などもわかるため治療の精度が非常に高まります。
また、根のひび割れや根の先の膿等の病巣の状態も正確にわかるため、
治療期間の短縮にもつながります。
立体画像で状態の確認ができますので、
患者さんにとって安心、納得の治療を受けていただく事が出来ます。
あんしんのカウンセリングシステム
当院のカウンセリングでは検査の結果をもとに、現在のお口の状態と、そうなった原因、
今後の治療の選択肢について時間を十分に確保したうえで詳しくご説明します。
患者様にご満足いただける診療をご提供するため、カウンセリングに力を入れています。
歯やお口に関するお悩みや不安があれば、何でもお気軽にご相談ください。
診断と応急処置をおこないます。(問診、口腔内診査、レントゲン診査)
治療の難易度、予後、治療に伴うリスク、治療期間、費用などをご説明していきます。
「歯を残す」根管治療の必要性
虫歯によって破壊された歯でも、正しく根管治療を行った上で保存すれば、
もとの歯と同じように噛めるようになり、また末長く機能できるようになります。
虫歯治療をしても、根管に細菌や感染組織の取り残しがあった場合は、早期再発し、
せっかく被せたクラウンや義歯もろともに歯を台無しにしてしまうことになりますので、
この様な事態を招かないよう、根管治療においては、歯を永く温存する為に、
まずは診査・診断を行い、その結果に基づいた適切な処置を行います。
根管は非常に細いだけでなく、硬くなった部分があったり、途中で曲がっていたり、
複雑な構造をしています。根管治療では、こうした肉眼では見えない部分にまで、
小さな細い器具を完全に通過させて清掃・消毒し、
隙間なく詰め物をするという精密な作業を行います。
根管治療は、「歯を抜く」ことでなく、「歯を残す」ためのものです。
他院などで『残せない…』と言われた方も肩を落とさずに一度お気軽にご相談ください。
根管治療の流れ
① 虫歯を削る
虫歯になった部分を削り、細菌に感染してしまった歯髄を除去します。
歯の神経があるところまで穴をあけます。
② 掃除・消毒
神経の通っている穴(歯髄腔)と、根管の壁を少し削りながら、
根管の内部を徹底的に洗浄し、
むし歯菌に浸された象牙質などを完全に取り除きます。
根管の内部を徹底的に洗浄し、むし歯菌に浸された象牙質などを完全に取り除きます。
根管の汚れを完全に取り除いた後、むし歯菌が残らないよう除菌します。
この治療を数回繰り返し行います。
この作業は狭い口の中で、直接見ることが難しい複雑な構造の歯の中での細かい作業です。
根管治療は歯科治療の中でも相当な技術を必要とします。
※ 痛みはこの時点でなくなりますが、
ここで中断するとバイ菌が住みつき治療前よりも悪くなってしまいます。
③ 薬の充填(根管充填)
薬剤を根の先端まで隙間なく詰めて密閉します。
根の処理が完了したかレントゲンで確認します。
④ 被せ物の土台(コア)のを作る
被せ物の土台を作るため歯を削り形を整えます。
土台の材質は、金属、プラスチック、グラスファイバーがあります。
⑤ 被せ物(クラウン)を作る
出来上がった土台を取り付けます。
被せ物の形成を行います。
そのあとに噛み合わせの位置を記録する型と、上下の歯の型をとり模型を作ります。
⑥ 被せ物(クラウン)を装着
出来上がった被せ物を、
噛み合わせを見ながら調整します。
問題がなければ最終調整を行い、 被せ物は接着剤でぴったりくっつけ治療は完了です。
根幹治療 4つの治療方法
根管治療の4つの治療法と主な症例を紹介します。
① 抜髄 (ばつずい)
抜髄とは、歯髄炎(しずいえん)になってしまった歯髄を除去する根管治療です。 歯髄は、一般に「歯の神経」とも呼ばれ歯髄は一般的に神経線維と血管でできています。
虫歯・不正咬合・知覚過敏が原因で持続的に歯髄を持続的に刺激すると、歯髄炎と呼ばれる歯痛が起こります。
抜髄とは歯痛を始めとした症状を改善するために、炎症を起こした歯髄を除去する根管治療を指します。
② 感染根管治療
歯髄炎(しずいえん)が進行すると歯髄が壊死し、歯根の先には膿が溜まってきます。
この場合、壊死して腐ってしまった歯髄とその周りの汚れた歯根を同時に掃除しなければ膿は無くなりません。
感染根管治療で汚れがなくなると、溜まった膿は自然になくなります。
③ 再根管治療
すでに一度根管治療をした歯に、再び炎症が起きた場合に行う再治療のことをいいます。
以前治療したときに歯根に残ってしまった細菌が繁殖している状態です。前回の治療時に詰めた詰め物や細菌を取り除き、再び根管内をきれいにします。
④ 歯内療法外科
抜髄/感染根管治療/再根幹治療では治らなかった場合に行う外科療法です。
通常は歯肉を切開して病巣を取り除きます。
根管治療は、治療の影響で一時的に痛みが出る可能性があります。